Blogのプリオープンにあたりましてご挨拶。
”Felice!! Free Style Cooking”
Felice（フェリース）＝イタリア語でHappyの意
僕は小さいころから料理が好きだった。今思えば料理が好きだったというよりむしろ作る料理を喜んでくれる人がいること、喜んでもらうことが好きだったからと言ったほうが正しいかもしれない。
初めて作った料理は玉子焼き。お世辞で「美味しいと」母からほめられ喜んでもらった（ただ混ぜて焼いただけでまともなものだったとは思えないものだろうが･･）、ただほめられ喜んでもらえたことがすごく嬉しかったことを思いだす。
それからは、両親共働きということもあり男ながらによく料理の手伝いをし、ほめられるとその度嬉しくてまた手伝ってあげようと思ったものだった。
それからは料理することが楽しくて実験感覚で訳のわからない物を作ってしまったり、まずかったり、怪我したり、散々色々失敗をしたりもした。
友人からは「男の癖に女みたいになんで料理してんの？」とも言われたが、もともと僕の家庭は父も母も平等に仕事も料理もしていて(料理の腕前は父の方が上だったかも(苦笑))僕にとってはそれが当たり前のことであったし、更に馬鹿にされても自分なりの密かな楽しみもあった。
それは素材から料理になっていく姿がまさに外箱の絵を見て出来上がりをイメージしパーツを設計図からひとつひとつ組み立てていくと箱の絵の完成品になっていくと言う、まるでプラモデル作りのように思えたからだ。
今も料理する時、自分の直感でイメージした物を作るその作業は「無から有を作る」という意味でArtisticでワクワクするものだ。
次にたぶんこれからもずっと僕が料理をしたいと思う理由。多分ほとんどの料理人が「料理をする理由（動機）はこれなんじゃないかな？」と思うことなのだが・・・
それは、もちろん料理人が「美味しい物が大好きで作ることも大好きだ」と言う事もあるが、多分一番大事にしている事は「料理を食べている家族や仲間の笑顔、お客様やすべて人の喜ぶ笑顔が見たい」「料理を食べる人の喜ぶ姿やそこにいる人達が最高にハッピーで幸せを感じているその姿が見たい」と言うことにつきると思う。
更にそこで自分の料理が幸せな雰囲気作りの一つの重要なKeyになり得たと言う達成感がまた次のモティベーションとなり毎日切磋琢磨し腕を磨きひたすら美味しい物を作り続ける原動力になるのではないかと思う。
僕もずいぶん長く色々な料理を作ってきたがやはり今でも、誰か食べてくれる人がいなければ料理を作る気もしないし自分のために料理は作らないと思う。一人だけだったら料理しない素材だけで十分である。
やはり料理は人のためにする物だと思うし、だからそこに少しでも料理を食べてくれる人への気持ちというか愛情が入っていないと料理のかたちにはならないのだと思う。
食べる方も食べさせる方もお互いにハッピーな愛の関係に満たされていないと成り立って行かないような気もする。
僕がホームパーティー好きな理由も、仲間がハッピーに楽しんでくれるその瞬間瞬間が楽しく愛に満たされているからだし、料理が仲間をハッピーにさせる重要なエッセンスになっているからだと思う。
僕が料理を好きなのは前述の通りだが、僕がこの”Felice!! Free Style Cooking”を始めようと思った一番の理由は、楽しいことを伝えることはもちろんだが、僕らが今おかれている食生活における深刻な現状*1を考えた時、自分で料理する以外に何が入っているかわかるものや本当に安全で美味しいものを作ることが難しいと考えるからだ。簡単だが愛情のこもった料理でみんながハッピーになる一つの参考になれば良いと思ったからだ。
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*1大気汚染や公害による空気や土地の環境汚染、農薬や合成肥料によりパワーを失った畑で栽培される野菜の現状、そして日本の食糧行政の失策よる日本の自給率減少、それにより輸入されている食糧の農薬問題、更にインスタント加工食品や冷凍食品の大量普及、外食やコンビニ弁当の常態化により食品添加物の大量摂取の問題、何より何をどのように作って何が入っているかすら判らない現代人の食生活で、その栄養不足による食生活が健康に及ぼす影響(アトピー、花粉症の蔓延、現代病の多様化）などすでに気を付けようがないような状況になっていることを一人一人が自分事とし真剣に受け止め少しでも対処するべきだと思うし、少しでも現状が良い方に改善されることを切に望む。
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最後にここではジャンルも決めず、ただのレシピ集に留めず、僕が良いと思った食材やお酒、お店の紹介や、更にアイディアスケッチ、エッセイ等も交え楽しめるようなBlogになればと思います。
僕も今までいろいろな料理をしたり経験もしたが、もし少しでも僕の知り得たノウハウやアイディアをお伝えでき何かのが役に立てれば幸いです。
楽しい料理のアイディアや美味しいお店、楽しいお話等ございましたらこちらでも紹介させていただきますので、是非お気軽にご助言、ご投稿、ご連絡いただければと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Direttore yasaku